先日MAツールの代表格といえばMarketoという話をしたかと思いますが、もう1つ有名なMAツールがあるのはご存知ですか?
その名はEloquaです。
MarketoはAdobe社のツールですが、EloquaはOracle社のツールです。
両者とも有名なMAツールですが、ベンダーが異なることもあり、機能面では色々と違いがあります。
詳細は割愛させていただきますが、気になる方は下記の記事が非常に参考になりますのでよろしければご参照ください。

そんなEloquaにもMarketo同様習熟度を認定するための認定資格があります。
- Oracle Eloqua Marketing Cloud Service 2019 Implementation Essential
正式名称が長いですね・・・笑


どうしても海外ベンダーの認定資格ということもあり日本語での情報はまだまだ少ないのが残念ですね。
そこで今回はMarketo同様Eloquaの認定資格をMA経験ゼロの筆者が取得しましたので、試験の概要〜申込方法〜勉強方法と解説していきたいと思います。
Eloquaは毎年アップデートが重ねられており、それに伴って試験内容も数年おきに更新されています。
日本語版の試験は2013、2017、2019と更新されており、2021年3月9日現在は2019が最新版となっています。
公式サイトには2020の記載がありますが、そちらは英語版ですのでご注意ください。
試験番号は日本語版が1Z0-340-JPN、英語版が1Z0-340-20となっています。
コンテンツ
そもそもMAとは?
具体的な試験の解説に入る前にMAについてご説明させていただきますね。
MAとはマーケティングオートメーションの略称で、日本語に訳すとマーケティングの自動化になります。

下記のプロセスを見ていただくとわかりやすいかと思います。
企業が自社の新規顧客を作り出す際は、匿名顧客の創出→見込み客化→営業→顧客化→ロイヤル顧客化(企業のファン)というプロセスを辿ります。
この一連のプロセスを、各過程において収集されるデータを活用しながら自動的、効率的に行っていくことがMA(マーケティングオートメーション)です。
MAを実行するにあたっては様々なツールが存在しますが、その中でも代表格と言えるものが先日ご紹介したMarketoと今回ご紹介するEloquaです。
試験概要
問題数 | 70問 |
試験時間 | 120分 |
合格基準 | 70% |
受験料 | 32,340円 |
有効期限 | 18ヶ月 |
試験日時 | 随時受験可能 |
試験会場 | 最寄りのテストセンターまたはオンライン |
筆者はコロナの影響もあり、オンライン方式で受験しました。
自宅で自身のタイミングで受験することが出来るため、忙しい方でも日程の調整はしやすいかと思います。
有効期限が短いですが、前述の通り毎年製品のアップデートが発生するため知識の補完という観点から仕方のないことかと思います。
申込内容
個人的には試験への申込が少し複雑で面倒でした。
下記に申込方法を記載します。
- Oracle Universityへアクセスし、右上の人型のマークから「アカウントを作成」を選択
(こちらをご参照ください。) - 画面の指示に従い、Oracleアカウントを作成
- Oracleアカウントを作成後、オラクル認定システム[CertView]にOracleアカウントでログイン
- ログイン後、左側のピアソンVUEサイトをクリック
- 「試験を表示」を選択し、検索欄に「Eloqua」で検索
- 日本語で受験の場合、試験番号1Z0-340-JPN、Oracle Eloqua Marketing Cloud Service 2019 Implementation Essentialsを選択
- 試験オプションを選択
- テストセンターの場合
- 試験の詳細を確認
- テストセンターの場所を選択
- 試験日時を選択
- 支払情報を入力し、支払いを完了する
- 申込確認メールが登録メールに届く
- 試験の詳細を確認
- オンラインの場合
- オンライン試験のポリシーに同意する
- 試験の詳細を確認
- 希望する試験監督の言語を選択(グローバルイングリッシュの方が試験実施日が多いのでおすすめです)
- 試験日時を選択
- 支払情報を入力し、支払いを完了する
- 申込確認メールが登録メールに届く
- オンライン試験のポリシーに同意する
- テストセンターの場合
補足
- 試験日時の変更は24時間前までなら無料
- 1度目が不合格の場合、再受験は受験日から5日経過後に可能。年間で5回不合格になると、その年に受験することは不可能となる
試験当日(オンライン)
- 試験当日は試験開始予定時間の30分前からログイン可能
- 30分前にログインしても順番が来るとすぐに案内される
- 当日必要なもの
- 顔写真付き身分証明書
- PC(Windows、Mac)
- 静かな環境(自室、会議室、ネットカフェ等)
試験開始までの流れ
- 申込確認メールの中段にある「試験を始める手続き」をクリック
- OnVUE2という専用のソフトを画面上からダウンロード
- OnVUE2を開き、画面の指示に従って設定をする
- スマホへ別途設定用のリンクが届くため、設定をする
- スマホで自画像を撮る(合格時の証明書に貼られるためちゃんと撮ったほうが良いです笑)
- スマホで部屋の四方の写真を撮る(前後左右)
- 以上が完了すると待機状態となり、5分〜10分ほど待つと試験官から連絡が来る
- 再度PCの内蔵カメラで部屋の四方を見せるように指示される
- 以上の手続きが完了すると試験官から受験時の注意事項が説明される
- 注意事項の説明が完了すると、試験開始
試験官はインド人のため英語の訛りが強く聞き取りづらいです。ただ、基本的にはOKと答えておけばなんとかなります。笑
試験対策
試験対策に活用できるコンテンツは4種類あります。
試験概要ページ
Oracle Eloqua CX Marketing 2020 Implementation Essentials試験番号: 1Z0-340-20
2020年度版の試験概要のため一部2019年度版と異なる点もありますが、試験のトピックは概ね同じため確認しておくと良いです。
ただし日本語のページがないため、英語のまま読むかGoogle翻訳でページごと翻訳することをおすすめします。
Oracle CX Marketing Center Help Center Videos
Oracle CX Marketing Center Help Center Videos
主にEloquaの機能の概要について説明しているページです。
英語の動画しかありませんが、機能の概要について短い動画の中で一通り説明してくれているので初心者の方には分かりやすくておすすめです。
問題集
Eloquaの実際に出題された試験の問題集です。
当日の試験は9割以上がこちらの問題集から出題されました。
ただ、出題される問題は同じですが解答は大半が間違っています。
時間はかかりますが問題を和訳した上で正しい解答を見つけ出せれば合格はほぼ間違いないかと思います。
筆者は解答を探す際に↓のヘルプセンターを活用しました。
Oracle Eloqua Help Center
Oracle Eloqua Help Center、いわゆるEloquaの取扱説明書です。
Youtubeの動画で機能の概要を把握した上で、こちらを読んでいくと理解が深まるかと思います。
↑の問題集の解答を修正する上でも必須です。
英語のヘルプセンターのほうが画像などが豊富でわかりやすいので、日本語と英語のヘルプセンターをうまく併用すると良いです。
日本語はやや難解で理解しにくいですが、実際の試験の日本語も英語を直訳したような形だったためこ、ちらでOracleの日本語に慣れておくのも良いかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
勉強方法としては
- Youtube、Help Centerを閲覧し、知識をしっかりと付けてから問題集を解く
- 問題集から着手し、都度都度不明点を調べる
の2パターンがあるかと思います。
ですが資格取得を目標にした場合、問題集の丸暗記が一番効率的な方法だと思います。
ただし丸暗記のために問題集の和訳と解答の修正をする過程でかなりの時間をかけてHelp Centerの資料を読み込むことになるので、必然的に知識もついてくるはずです。(実際に筆者がそうでした笑)
Marketo同様に未経験からMAの勉強をしたい!もしくは実務で使用しているがさらなるレベルアップを図りたい!
そんな方におすすめの資格です。
ちなみにEloquaとMarketoの療法を勉強した感想としては、直感的な操作で理解しやすかったのはEloquaですが資料等が充実していて勉強しやすかったのはMarketoですね。
以上、この記事が読者の方のお役に少しでも立てれば幸いです・・・!